MENU

敬老の日は、先祖祀りの日!先哲顕彰の日!

 今月26日より、当塾として9つ目の定例講座を開講します。郷土の先哲、岡田武彦先生の遺徳を顕彰する勉強会です。「岡田武彦先生の著作に学ぶ」は、毎月第四木曜日の午後6時半開講です。本講座は、郷土の偉人先哲を掘り起こすのみならず、今の日本に必要な「郷学振興」を如何にして興すかを世に問うことを目標にしています。学校で教わらないからと郷土の歴史、偉人をないがしろにする今日の世情は大いなる誤りです。世界が大きな変化に動いている今こそ、国はしっかりと激震に耐えうる精神的支柱の再建に取り組むべきです。それには、全国各地で、郷土の歴史、偉人について正しく学ぶことです。私の住む町、姫路にも多くの偉人先哲がおられます。その一番近い先哲が岡田武彦先生なのであります。

 岡田先生は旧制姫路高等学校をご卒業後、同じく郷土の偉人である哲学者である「和辻哲郎」先生の人物、学問に憧れて、九州帝国大学において支那哲学の道へ進まれました。同郷同学の先輩を目標にして同じ学問の道を歩むというのは我が国ではよくありましたが、近年では、皆無になりつつあります。それは郷土の偉人先哲を敬うという教育がなされていないからでしょう。

 岡田先生は大学ご卒業後、富山、宮崎、福岡で教師として過ごされ、陸軍幼年学校教官、福岡修猷館高校教諭を経て、41歳で母校の九州帝国大学の助教授となられ、楠本正継研究室で宋学(宋代の儒学)の研究に入られました。王陽明の研究では世界的な権威であり平成九年には京都で開催された国際陽明学学会の大会議長を務められました。当塾では、岡田武彦全集を繙きながら次代を担う人たちに岡田先生の人物と学問を伝えるべく、定例講座を開講してまいります。皆様のご臨席をお待ちしております。

令和6年9月9日から9月16日の間に開催された定例講座は以下の通りです。

▼伊與田覺先生のみ教えに学ぶ 『人物となる為の人間学』第二講

(三木英一先生)

 第二講は、人として基礎である『小学』の教えをどう読むかにについて学びました。全ての人は須らく「修己修身」を行わねばなりません。「躾は「つ」の付くうちに」といいます。「あいさつ」、「はきものを揃える」、「ハイ!という返事」は子供の頃に身に付けるべきものですが、現代人はそれすら疎かになっています。大人が大人であり、子供の手本となるには、日常の些細な言行を正しくするのが一番です。