郷学を興す!国難を救うのは郷土に根差した市民活動から。
令和6年の最後の四半期を迎える今、日本は非常に重要な局面に立たされております。昨年末に端を発した自民党の裏金問題から、この一年は国民の政治不信が非常に高まり、今月末には自民党の総裁選が控えています。誰が総裁になるのかでこの国の将来が決まる非常に重要な総裁選です。本当にこの国を何とかしたいという強く正しい志をもった方が選出されることを切に願うところです。それはさておき、その政治家達を選んだのは我々市民にも責任が有ります。何でもかんでも他人任せで、自分は権利を主張するだけで義務を怠るというのが、戦後の誤った民主主義の考え方です。万世一系の皇徳により2684年の歴史を有する我が国の屋台骨を揺るがす出来事が近年、続発しています。それを糾して正しい方向に戻す為には、全国各地で、郷土の歴史、偉人先哲に学ぶという活動に市民が真剣に取り組み、それにより日本国民が民族の歴史、日本精神を作興することです。「郷学を興す」を合言葉に、日本人の底力を発揮するのは今、この時なのです。「郷学を興す」ということを、市民参加で考えましょう。当塾では、10月13日(日)より、毎月第二日曜日の午前中に、姫路城内の姫路神社の寸翁会館において、「親子で学ぶ日本人のこころ」という講座を新しく開講します。学校で教えてもらっていないから知らないとよく言われますが、日本という国に生まれ、日本人であることに誇りと自信を持つには、自分で自国の歴史、郷土の歴史、偉人先哲のことを学ぶことに目覚めなくてはなりません。それが国を護るということの第一歩、我々市民がすべきことなのです。
令和6年9月16日から22日の間に開催された定例講座は以下の通りです。
▼安岡教学 「先師生誕100年鼎談・対談を読む 第三講 (三木英一先生)
今回は、新井正明氏、亀井正夫氏、平岩外四氏の鼎談と安岡正泰氏、牛尾治郎氏の対談記事を読みました。まず、鼎談では三氏が安岡先生との出会いから先生から頂いた言葉について語られました。その時に置かれている立場に応じて、心に残る言葉を得た三氏の感激が語られていました。安岡正恭氏と牛尾治郎氏の対談では、安岡先生のご次男として父から受けた教えと若い時から安岡先生の教えを受けて大経営者となられた牛尾氏にとって、心に残る教え、言葉について語られました。
▼伊與田人間学を学ぶ 第六期『孝経―人生をひらく心得』第3講(竹中栄二)
『孝経』の第3講目は、「孝道」の偉大さ、大切さを学びました。一国を治める天子が「孝」の心をもって人民に接すれば国は自然に治まる。我々人間は、天と地の間に生きている。孝道というのは人間の自然な行為であるということです。上に立つ人は、中でも明君と呼ばれるような天子は自らの孝道を実践し、民に足してその気持ちで接するだけで、国は平穏無事に、安泰に治められるのであります。