昭和維新100年 日本精神に回帰すべき年 第13話
大阪万博がいよいよスタートしました。

いろいろ物議をかもした大阪万博2025が愈々、開幕しました。世界では何ヵ所かも戦争で苦しんでいる人々がいる中で、平和の祭典である万国博覧会が開かれる日本と言う国は世界の人達にはどのように映っているのでしょうか。日本人は皆、今の平和が当り前のように思い、やれレジャーだ、旅行だ、グルメだと浮かれているわけですが、国内の実情は、何度も申し上げている通り、「繁栄の中の没落」状態に真っ逆さまに落ち込んで言っているように思います。一昔前までこの国を何とかしなければと言って頑張っていた人も、今はその大半が「後は任せた、これからは楽にいきる」と言葉して凡人と同じ生活をしだしています。この国を建て直すのに教育には20年かかります。国民の教化こそ為政者の一大使命であります。万博は最新技術を見せ合う祭典ですが、各国の心の偏差値や国民の幸福度はそこではわかりません。この大阪万博で世界中の人々が日本を訪れ、世界が目指すべきはこのような国造りだと言われる国でありたいと思うのです。「思いやりの国」、「おもてなしの国」とは言われていますが、国内の社会秩序は崩壊しています。今年は乙巳の年、日本精神に回顧すべき年です。もう一度、「美しい国日本」「道義国家日本」を実現するために、この万博の機会に日本精神を取り戻したいものです。
4月7日~13日の間に開催された定例講座は以下の通りです。
▼4月10日 伊與田覺先生のみ教えに学ぶ
『百歳の論語』第三講(三木英一先生)

第三講は「道縁が結んだ孔子の子孫たちとの出会い」という章を味読しました。伊與田先生と孔子家のご縁はこれまでに何度か読んできました。文化大革命で孔徳懋、孔徳成の御姉弟は大陸と台湾に離れ離れになりましたが、それを日本で再会させる立役者に成られたり、論語堂(成人教学研修所の一施設)の開所式では安岡先生と孔徳成をお引き合わせになったりされた話はいつ聞いても伊與田先生の斡旋の才に感銘します。今回の章ではGHQとやり合う伊與田先生の逸話の紹介が二つありましたが、それには先生の肝の太さ、土佐っ子魂を垣間見ました。
▼4月13日 親子で学ぼうよ!日本人のこころ(竹中栄二先生)

今回はいつもの『実語教』の素読、書写の後に、フリーアナウンサ―の荻野恵美子先生の『古事記』の朗読をお聞きしました。ラジオ関西を中心に関西でご活躍の荻野先生は長年『古事記』の朗読を各地の神社でしてこられました。日本神話の作家で画家である出雲井晶さんの著書である『母と子に送る~日本の神話』の朗読は全国のお母さんたちに是非、体験し、家庭で実施して頂きたい日本人として根本教育なのです。