先師安岡正篤先生没後41年 瓠堂忌開催される!(埼玉 武蔵嵐山於)

「昭和58年12月13日 巨星落つ!」の見出しが翌日(14日)の全国紙の新聞第一面にでました。大正、昭和の政財界の指南役として活躍された先生を失った後の日本政財界の無能化をみれば如何にその存在が大きかったかが分ります。特に今から60年前(干支の一回転前)の国内外状況を観察されて我々は如何に考え、行動すべきかを説かれた講演録は今日より深刻な惨状を私たちに示しています。歿後41年を迎えた今年の瓠堂忌は歴史の大転換期にあたって先師を偲び、その教えを再考する絶好の機会になりました。今回はお二人の方の基調講演がありました。お一人目は、富山経済同友会の代表幹事の牧田和樹氏が、「安岡教学について ~論語に導かれて」という演題で、日常の経営において『論語』を指針として活かされている例をお話くださいました。お二人目は、元プロ野球選手でWBC日本代表監督とつとめ、今や世界のスーパースターとなった大谷翔平選手の育ての親である栗山英樹氏が、WBCにみたサムライたちの人間学についてご講話頂きました。
来年、令和8年度は又、大阪開催となり、令和8年12月12日、13日の二日間の予定で、四條縄を中心に開催準備を開始します。
12月1日~14日の間に開催された定例講座は以下の通りです。
▼12月3日 人物に学ぶ 人間力強化講座 (竹原俊三先生)

令和3年から40回開催されてきた当講座は今回の竹原先生の講話をもって終講となりました。最終講は、竹原先生自らが、「今、何故藩校教育なのか」と題して講演されました。旧姫路藩の家老河井寸翁道臣が高砂に建てられた寺子屋申義堂で行われた『論語』や『孝経』の講義(素読中心)や、現在竹原先生が申義堂で開講されている論語素読会の御話しを頂きました。 ▼12月6日 安岡正篤先生全著作を読む 第51講 (竹中栄二先生)

今回は『童心残筆』の第三章「人品」から「疎懶」「遊心」を味読しました。
「疎懶」とは、聞きなれない言葉ですが、誰もが経験する心模様を表す言葉です。平たく言うと「ものうい」という気分です。その気分を先人達の事績を読みながら味わいました。屈原の漁夫の辞(『楚辞』)、陶淵明の帰去来の辞(『古文真宝』、白楽天の詩などに詠まれた「ものうい」気分は、大正12年頃の安岡先生の心境と合致するものだったのでしょう。
▼12月7日 新聞を十倍楽しく読める地政学(中級篇)(竹原俊三先生)

今回のテーマは、少子高齢化社会とロボット、AIの活用に関する話でした。
日本という国の国際競争力、労働生産性がどんどん下落する中で、モノづくり大国である我が国として、国力を維持していくには、AIとロボットの最大活用に期待するところ大であります。その現状を新聞記事から拾い読みしながら参加の自由討議を交えての講義でした。
▼12月8日 あるがままに生きる知恵(食育の実践)(牛尾政子先生)

今回のメインテーマは「免疫」です。私忒よく耳にする言葉でありながら、免疫の実態はよく理解していないのが実情です。その辺りを自作のイラストを交えて御話し頂き、免疫力を高めるお手製の野菜スープをご提供頂きました。
人の免疫を司るもっとも大切な器官は腸です。腸活という言葉はもはや流行語です。如何に自分の腸を健全に保ち、機能させるか、先生自ら患われた自己免疫疾患を如何にして克服されたのか興味深いお話でした。
▼「伊與田覺先生のみ教えに学ぶ」 第5講 「中人の学」 (三木英一先生)

今回は「中人の学」中庸についてご講義いただきました。「中人の学」とは『中庸』という書物を指します。伊與田人間学の最終章とも言える『中庸』は孔子のお孫さんの子思によって記されたと言われます。所謂、孔子学のエッセンスです。ですから、『中庸』」の人間学は人生の集大成であります。伊與田先生が目指された「完熟の人生」を目標に日々、研鑽を重ねられる三木英一先生渾身の講話でした。