令和8年姫路神社寸翁祭が開催されました。


ゴールデンウイークの真っ只中の5月3日の日曜日に、令和8年度寸翁祭が開催されました。河合寸翁道臣は江戸時代後期、逼迫した姫路藩の財戦を再建した名家老です。その河合寸翁道臣をご祭神として祀る寸翁神社は昭和32年に姫路神社(酒井侯を祀る神社、明治12年に創建)内に創建されました。爾来、毎年5月に寸翁祭を開き、その遺徳顕彰が行われています。
69歳で隠居した河合寸翁は、藩主酒井侯から仁寿山を拝受し、私塾仁寿山黌を開き、藩民の教化に努めました。幼少時より姫路藩の藩校好古堂に学び、江戸にあった昌平坂学問所(江戸幕府の官学の最高学府)に学んだ学究肌の家老は藩内の教育に大いに力を注ぎました。藩校と寺子屋(高砂申義堂)、隠居後は私塾仁寿山黌を開講し、多くの有為な人材を輩出しました。為政者たる者の究極の使命は「国民、藩民の教化」にあるということを、生涯を通して実行された河合寸翁のような経世家をいまこそ顕彰すべきだと思います。
当塾では、2年前から、姫路神社で「親子で学ぼうよ!日本人のこころ」を開講し、毎月第二日曜日の午前10時から寸翁会館で寺子屋的教育を行っています。寸翁神社は来年創建70年を迎えます。傾いた屋根を修復し、設置70年祭を迎える目的で、近くクラウドファンディングを実施し、改修資金を集めることになっているようです。
4月27日から5月10日までに開催された定例講座は以下のとおりです。
▼5月2日 安岡正篤先生全著作を読む 第54講『童心残筆』第13講
(竹中栄二先生)

今回は『童心残筆』養眞生活の二回目です。『酔古堂剣掃』から安岡先生が全国師道研修会用に選出された50章句を読んでいます。二回目の今回は、第十話からでした。今回は、「山居、幽居の楽しみ」「足るを知るの虚無感」「野人・別天地での楽しみ」を味読しました。都会の喧騒から離れて、山村で楽しめるスローライフな生活の醍醐味は、現代人のみならず昔から知識人の憧れの境地であったことが伺えました。
▼5月3日 地政学中級篇 (竹原俊三先生)

今回のテーマは、「インフレ・円安・バラマキ・国庫流出」でした。トランプ関税に始まり、ここ半年では、アメリカとイランの間の戦争が、世界経済を震撼させる中、我が国でも深刻化が進展する「インフレ・円安」の問題から、高市政権がいかなる経済政策で困窮する国民を救うのかについて、竹原先生の解説と参加者の意見交換が行われました。
▼5月9日 師友活学塾 第4期 『人の長たるものの人間学』 第二講
(竹中栄二先生)

安岡教学の入門編として、伊與田覺先生人間学の集大成ともいえる『人に長たる者の人間学』を読んでいます。その第二回目は、「成人と人間学」から「小人の学」の渡って読み込みました。中でも、松下幸之助さんのメッセ―ジ「国民の良識を高める」は是非、今の全国民に読んで頂きたい一文でした。
「民主主義の国家として一番大事なものは、やはりその民主主義を支えていくに相応しい良識が国民に養われているということでしょう。さもなければその社会は、いわゆる勝手主義に陥って、収拾のつかない混乱が起こりかねないと思います。」
▼5月9日 伊與田易学を読む 第29講 天地否 ―1 (竹中栄二先生)

「伊與田易学を読む」の第29回は『易経』上経の十二番目にある天地否の卦でした。天地否はその前の十一番目の地天泰と併せて「否泰の卦」と呼ばれ、昔から世の中の栄枯盛衰の教えとなっている卦です。私たちの生活は平和で安寧な安泰の日々がずっと続くわけではありません。安逸の内に衰頽の兆しが生じ、小人と呼ばれる自己の損得に一喜一憂する人々によって、閉息、停滞の時期になってしまいます。天地否の卦は、その閉塞した状態、即ち、否塞の事態から如何に復興して行けばよいのかを教える卦です。
▼5月10日 親子で学ぼうよ!日本人のこころ(竹中栄二先生)

今回も前半は、『実語教』の素読と書写を中心に学びました。素読と書写は寺子屋教育の基本です。親子で素読と書写を学んで頂き始めて、2年になります。素読も書写もだんだん身に付いてきたようです。
後半は、うののさららさんによる『古事記』「宇氣比」の巻の紙芝居を学び、更に、『物語りで伝える教育勅語』から、「夫婦相和し」を水木しげるさん夫婦の物語で学びました。日本人の12の美徳を読み進めています。