令和8年の酷暑がはじまりました!

連日、酷暑の話題で持ち切の日本列島ですがいかがお過ごしでしょうか。世界中で、気温40度超のニュースが飛び交っております。これは地球規模の大気候変動だと思うのですが、世界の識者達が何も論じないこの世の中はやはり世紀末の様相かと思えてなりません。
そんな中、今年も姫路の北西の郊外にあたる安富町関集落において、尋常研修会を開催し、日常生活から遮断された大自然を親子で体験して頂きました。
今回のテーマは、「描く」と「書く」です。初日は、鉛筆画の岡本武司先生による鉛筆画教室でした。HB、2B、6Bの三種の鉛筆を用いて、岡本先生から出される課題に親子で取り組みました。幼稚園児から小学校6年生のお姉ちゃんまで、3時間半、皆さん、夢中になって鉛筆を走らせていました。鉛筆という最もシンプルな筆記用具による濃淡だけで写真の様に描ける鉛筆画は子どもたちにも新鮮な体験だったようです。後半の自由画題では、持参した写真をもとに各自が描き、夏休みの宿題に目途がついたようです。

二日目は、当塾では定番の『実語教』の素読と書写です。こちらも、まだ、漢字も習っていない小学校1年生、幼稚園児も一緒になって、『実語教』の章句を書写しました。京都から参加のお父さんから無事に帰宅しましたという報告と共に、家に帰ってからも、また、『実語教』の書写を子供たちが続けていますという嬉しい報告を頂きました。「素読」と「書写」は、人間学の初学者の基本です。奈良時代に都にあった大学でも、初学者は、『孝経』と『論語』の「素読」と「書写」が必修科目でした。


AIという文明の機器が、万能なように美化されて教育の現場、会社の業務、研究の場に使われはじめていますが、人間が人間として完熟の人生を送るには、人としての土台を失ってはいけないのです。当塾では、9月から漢詩漢文の講座を姫路神社で開講予定です。今こそ、「素読」と「書写」で和魂漢才の日本精神文化の復活を目指していく所存です。
予告:9月26日(土)の9時から、漢字文化振興協会主催の「湯島聖堂漢文検定」の会場受験を当塾で行うことになりました。詳細は、添付のPDFファイルをご覧ください。

7月6日から26日の間に開講された定例講座は以下のとおりです。
▼7月9日 伊與田覺先生のみ教えに学ぶ (三木英一先生)

今回も『指導者として人物を磨く・論語』を読みました。今回のテーマは「徳と才」でした。徳の人の代表として西郷南洲を、才の人の代表として勝海舟が取り上げられてお話しされています。
▼7月11日 師友活学塾『人の長たる者の人間学』小人の学 (竹中栄二先生)

今回も前回に引き続いて『人の長たるものの人間学』の「小人の学」を味読しました。人間の修養とし『小学』を学ばずして、『大学』『論語』を学んで自分は人間学を修めたという人ほど、人としての基礎『小学』ができていないのが多いという話でした。
▼7月11日 伊與田易学を読む 『天火同人』前半 (竹中栄二先生)

安泰な世の中が続くと人は怠惰になり、危機感を失い、為政者は自分勝手な振る舞いを行いだすので地天泰から天地否という世の中に塞がった状態に陥ります。その閉塞した状態を脱するためには、心ある士が相集い、同志道友となる即ち、天火同人に移るのです。
▼7月12日 親子で学ぼうよ日本人のこころ (竹中栄二先生)

今回も『実語教』の素読、書写、教育勅語の朗誦、教育勅語物語に登場する人(日本人として大切な十二の徳目の人物物語)を学びました(今回は乃木希典大将の話。また、宇野のさららさんの紙芝居「古事記」では、「五穀の誕生」の話を拝聴しました。
▼7月13日 あるがままに生きる知恵 「炎症」 (牛尾政子先生)

私たちが病気と気づく初期症状は、体が発するSOS信号だそうです。その信号が、発熱や痛み、腫れといった症状として顕れます。これらはすべて「炎症」と言われます。
▼7月16日 安岡教学『安岡正篤に学ぶ人物学』(三木英一先生)

今回は、日本農士学校のご出身で公益財団法人郷学研修所・安岡正篤記念館の館長も務められた先生です。『修己治人』(日経BP)を著されてます。日本農士学校時代の安岡先生の教えについての話でした。
▼7月21日 政治家及び政治・行政に関わる人の人間学
(竹中栄二先生・三木英一先生)

今回から竹中先生のテキストが変わり、『政治家の実践哲学』になりました。この書は昭和23年、安岡先生が公職追放中の身で戦後GHQによって日本の解体政策が進められる最中に政治家達に政治家として実践哲学を持たねばならないということを説かれた本です。今、読んでみて78年前の政治家より更に低俗化している政治家達にも是非読ませたい一冊であります。三木先生の『為政三部書を読む』は、牧民忠告の第6章 慎獄で、獄に関わる人々の処し方が説かれていました。
▼7月22日 水厚会講座 『宋名臣言行録に学ぶ』 (竹中栄二先生)

水厚会講座では、『宋名臣言行録』を味読していますが、それと並んで帝王学の書と言われれば必ず名前が挙がる書が、『貞観政要』です。唐の第二代太宗(李世民)の行った治世を「貞観の治」と言いますが、その話から今回は始まり、宋の仁宗に仕えた何人かの名臣の公平無私、私利私欲に捉われない
公人としての清廉な生き方について学びました。