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神渡良平先生講演会 プロローグ

7月3日(日)開催予定の第三回の定期講演会の講師にお招きしております神渡良平先生の最新刊『いのちを拝む』‐雪国に障がい者支援の花が咲いた‐が、6月20日に全国一斉に発売開始となりました。本年2月に第二回定期講演会(山元加津子氏)を開催した後、次回の講師選びをする中で、当塾の教学精神の源である安岡正篤先生に関わりの深い方をということで神渡良平先生にお願いしてはということになり、講演交渉を開始しました。7月3日(日)姫路キャスパホール開催と日程が確定し、次いで演題の交渉が始まりました。そして、神渡先生から6月半ばに新刊を出すのでその本に関連する演題にしたいとのご提案を頂き、最終的に「人間は宇宙の神秘の扉を開く鍵である」となりました。

神渡先生のご紹介は本ブログの5月9日号で詳しく書かせて頂いておりますように、平成の初期に安岡正篤先生を紹介する3部作で作家デビューされました。現代の偉人の人物像から私たちのすぐ周りにいる“地の塩たる人々”の生きざまにスポットライトを当てた作品が続き、最近は宇宙を意識された作品が相次いでいます。

最新刊『いのちを拝む』の後半の第六章の「障がいを引き受けることができて嬉しい」では、前回の講演者の山元加津子先生の奇跡のお話からはじまり、今回の演題である「人間は宇宙の神秘の扉を開く鍵だ」のテーマに入ります。

我々の個性はまことに宇宙の神秘を開く鍵である。我々はみずからの心田を培う思想を濃やかにし、直観を深くすればするほど、宇宙人生から不尽の理趣を掬みとることができる。大自然の生命の韻律に豊かに共鳴することができる」 この一文は、昭和の碩学安岡正篤先生の『儒教と老荘』の中に登場する言葉です。この世に生を受けた私たちはみんな宇宙から使命を受けて誕生しており、与えられた場で個性を磨き、心田を耕し、直観を深くすれば誰でも宇宙の神秘の扉を開けるんだということを述べられています。神渡先生はこの本の中で、障がいをもって誕生した人々が、宇宙の神秘の扉を開いていく様子を克明に綴って下さっています。これは、前回の講演者の山元加津子先生が述べられた「サムシンググレート(大いなる存在)」につながる現代の大きな潮流です。どうぞ、7月3日は、姫路キャスパホールに足を運んで頂き、生ライブで神渡良平先生の「宇宙の神秘の扉を開く」お話をお聞きになってください。

7月3日(日)姫路キャスパホール(山陽百貨店7階)
午後1時45分開場、2時30分開演(4時30分迄)
「神渡良平先生講演会」にご来場ください。
入場料は、一般2000円、当塾会員1000円、高校生以下は無料です。

将来、福祉の仕事を目指す学生の皆さんは、是非、福祉現場を垣間見て頂きたいと思います。