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この国を思う:賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ!

 今年も余すところ2か月を切りました。今年の壬寅(じんいん)の歳を振り返ると同時に来る癸卯(きぼう)の年がどういう年回りなのかに思いを巡らす時期になったということであります。昭和38年から安岡正篤先生は『干支の活学』という一文を毎年著されて私たちに警鐘を鳴らしてくださいました。太古の時代より人類は大自然の脅威と和して、平穏な生活を維持する為に過去の経験(歴史的事件、事実)を教訓として活用してきました。東洋では、十干と十二支を組み合わせた干支によって、60年をワンサイクルとして過去の経験を活かす工夫をしてきたのです。

 今年は、俗にいう寅年でした。この年は重大な問題が多発する年で、それらに正しく、臨機応変に取り組まないと、混乱、混迷をきたすということでした。果たして2月に勃発したロシアとウクライナの戦争は世界中を大混乱させ、我が国においても多大な経済的打撃を与えております。また、国内でも安倍元総理の襲撃事件から統一教会問題で政治が混乱するなど、「壬」が示唆とおり、重大な問題を孕み、それがどんどん大きくなってしまいました。迎える令和五年は、「癸卯」の年、今の混迷した現状を糺すには、一つ一つの問題に筋道を立てて取り組むことで、焦らずに解決すべきことで、正しい状態に戻すことが必要なようです。

 〇令和五年干支(癸卯)の解説の配布を開始します。(11月15日配送開始)

お申込みはメール、FAX、ハガキで、下記のアドレスまでお願いします。

必要記載事項:住所、氏名、連絡先(電話、メール)、必要部数、領収書など

10部以下 500円/冊+送料、10-20部 400円/冊+送料、20部以上 300円/冊 送料無料 となります。領収書がご入用の方は領収書宛先名を記載の上、お申込みください。

 メール:info@ningengakulab.com

    FAX、ハガキは以下の住所、番号にお願いします。

 〒670-0955 姫路市安田4丁目―80 アビックス駅南大路6階

    電話:079-223-0181

    FAX:079-223-0182

◎先週(10月31日から11月6日)開催された定例講座のご紹介

11月2日:人物に学ぶ 人間力強化講座 竹田典高氏(まねき食品社長)

 日本の駅弁文化を常にけん引されてきたまねき食品の六代目当主として就任とされて以来、常に前向きに挑戦して来られた挑戦をじっくりお話いただきました。社長就任と同時に直面したコロナ禍においても怯むことなく、「弁当」という小宇宙をお客さんに届けることに社員一丸となって取り組んでおられる姿に感動しました。懇親会ではまねき食品直営の料亭「竹善」の特製弁当をご準備頂き、お話と食事を存分に堪能させて頂きました。

11月4日:安岡教学『照心講座』第9講(三木英一先生)

 前回からの続きで、『照心講座』の第五章の「儒教と禅」を味読しました。

中国の禅の祖、達磨が梁の武帝に謁見する場面からスタートし、安岡先生の坐禅に対するお考え、更には、安岡先生が長野県の教育会にご出講された際に、西普一郎先生と温泉に入りながら談笑された逸話紹介されており、非常に興味深い内容でした。

11月5日:安岡正篤先生全著作を読む 第16講 『士学論講』第二回(竹中栄二先生)

 安岡正篤先生が大正13年に海軍大学校で講じられた現代武士道精神の書『士学論講』の中から、「道元の禅風」の箇所を味読しました。禅と武士の契合により江戸時代に日本武士道が醸成されたということがよく説かれており、海軍上級将校の生徒さん達に生死の覚悟とは如何にして練るかを問うた名講義であったことが伺い知りました。

11月6日:新聞を10倍楽しく読む地政学 中級篇 「キッシンジャー回顧録 第二回」(竹原俊三先生)

 今年は日中国交正常化50年の節目の年に当ります。今日の世界情勢における中国の存在は益々重要になってきました。その中国の台頭に一早く注目し、アメリカにおける中国研究の第一人者であったキッシンジャーが、1972年からの回想を綴った『キッシンジャー回想録』をベースに、新聞報道される今日の世界情勢の解説を前回に引き続いてして頂きました。今回は、毛沢東・周恩来体制から鄧小平体制になり、中国が大躍進する切掛けをつかむ場面が非常に興味深かったと思います。