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この国を思う:壬寅の歳から癸卯の歳へ

※日時に「令和4年」とありますが、正しくは「令和5年」になります。

令和4年壬寅の歳も愈々今週を残すのみとなりました。激動の一年を振り返って、皆さんと共に翌年、令和5年の癸卯の歳に向けて私たちの立ち位置と使命について述べてみたいと思います。

 壬寅の歳は、様々な不満、問題が充満し、孕みきれなくなってぷすぷすと噴出しだす年で慌てることなく少しずつ糺していかないと大混乱を起こすという年回りでしたが振り返ってみていかがだったでしょうか。

2月に勃発したロシアのウクライナ侵攻は収束の気配もなく継続したまま世界を食糧、エネルギー危機の大混乱に巻き込んでいます。国内では7月に発生した安倍晋三元総理の暗殺事件を発端に統一教会問題が噴出し、新型コロナウイルスもコロナワクチンの接種が4回、5回と数を数えても罹患者数は減少せず、ワクチン接種が原因と思われるような急性死が発生しているという事実は公表もされないままで今日に至っています。このように世界も日本国内も益々、世の中は混乱した状況のままで新しい年を迎えようとしています。

 令和5年は癸卯の歳です。癸の手偏を附けると一揆の揆の字となりますように、ここ数年で増大して来た不満、危険が一揆のような形になっていつ噴出してもおかしくない状態です。一揆というのは政治が道を失った時に自らにして起る自然発生的なものです。国際的にも国内的にも筋道をハッキリさせて社会の秩序を一日にも早く立て直すことが急務なのです。これから始まる年末の年始の長い休暇の間に、今一度皆様の身近な処から“筋道を立てる”ことを行って頂き、新しい年を健やかに晴れ晴れとした気持ちで迎えられることを祈念しております。どうぞ皆様、よいお年をお迎えください。

 令和人間塾では、新年の令和5年1月8日(日)に新年講義始めを開催いたします。会員、非会員関係なく、会場(30名限定、先着順)、リモート(メールアドレスの登録必要)でご参加頂けますので、是非、お申込みください。

“令和5年新年講義始め”のチラシを御覧ください。

先週、12月19日から25日の間に開講された定例講座より、

12月25日:伊與田人物学に学ぶ『中庸に学ぶ』第7講(竹中栄二先生) 

『『人の長たるもの』の人間学』に続いて、読み始めた『中庸に学ぶ』も最終講の第7講を迎えました。三十三章からなる『中庸』の最後の章は、「詩に曰わく、」ではじまる章句で構成されています。その中心テーマは、「慎獨」です。「君子は其の睹ざる所に戒慎し、其の聞かざる所に恐懼す」が自己を完成させていくことが目標なのです。人間、一生修行だと常に言われた伊與田覺先生の教えの真髄を学ばせて頂いて一冊でした。来年一月からは、更に伊與田覺先生の教え、学びを深めるという目標で、『人はいかにして大成するか―『神道』と『中庸』に学ぶ』を課題図書として読みはじめます。