令和5年の初春を穏やかな天候の元、迎えられたことと拝察いたします。

令和も5度目の春を迎える訳ですが、私たちを取り巻く社会情勢、環境の変化は目まぐるしく、

ひどく忙しくなり、雑駁な、非連続性の刺戟が多すぎるように思われます。

そして、段々、自分というものを見失いがちになっています。真の自分を失ってしまうと、

人間といっても機械や動物に過ぎなくなり、精神に異常をきたすようになってしまいます。

そこで、年始には、自己を見つめなおし、自分が自分自身に話しかけることが必要です。

　安岡教学では新しい年をスタートするに当たり、年頭自警という大計を立て、

自己の棚卸しと新たな目標設定をおこないます。

下記に、年頭自警を示しますので、各自各項目に自分の五計を記入し、

机の前に貼る、日記、手帳に記入するなどして活用してください。

令和五年　癸卯　年頭自警

一、年頭まず自ずから意気を新たにすべし

二、年頭古き悔恨を棄つべし

三、年頭決然滞事を一掃すべし

四、年頭新たに一善事を発願すべし

五、年頭新たに一佳書を読み始むべし

令和五年正月吉日

発願人

メモ：

一、自分の目標を再度確認し、意気を新たにしましょう。

二、昨年、し損なったこと、後悔していることを解決しましょう。

三、積み残している課題を早期に一掃しましょう。

四、年始にあたり、新たに善行をひとつ始めましょう。

五、年始にあたり、今年読むべきを本を定め、読み始めましょう。

自分自身の覚悟を新たにして、「苟に日に新たに、日々に新たに、又日に新たに」に生活してまいりましょう。