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この国を思う:緊急提言! 日本が危ない!民族の歴史、祖国の偉人先哲を忘れた国は亡びる!

連日の猛暑、ゲリラ豪に蹂躙される日本列島の天災は、地球温暖化の影響から年々酷くなる一方のようです。温帯から亜熱帯になったと思われる気候変動に誰しもが気づき始めております。被害に遭われた地域の方々には心よりお見舞い申し上げます。また、テレビ、新聞報道では連日の如く、スマホによる詐欺、近親殺害、幼児虐待、企業の倫理批判が伝えられ、この国は一体どうなってしまったのか、どうしたら立ち直れるのかと考えさせられることばかりです。

そんな過酷な日が続く中、全国的に夏休みシーズンに突入しました。令和人間塾・人間学lab。では、昨年から開催している夏休み尋常研修を開催しました。

「日本の自然に学ぶ会」は、姫路市の西北安富町関集落(通称かかしの里)で7月22日、23日の一泊二日で開催されました。京都と地元高砂から二組の家族にご参加頂き、2歳から、3歳、4歳小学校一年生、二年生、三年生の6人の子どもたちが、不断の生活では体験しない様々なことを体験しました。テレビや車の騒音が全くない静寂な世界で、親子の会話、はじめて会った友達との会話を通して多くの事を学んだことでしょう。中でも、当塾参与で、平成猶興会代表の川人先生の『孝経』素読の勉強は、正坐はつらかったけど、声を出して素読することは良い刺激になったようです。今年も参加してくれた京都から参加の2年生の女の子は、去年も楽しかったけど今年はもっと楽しかった。来年も絶対來ますと言ってくれました。幼児の弟、妹たちもお兄ちゃん、お姉ちゃんの真似事をしてました。尋常研修会はまだ2年目ですが、兎に角、続けていくことが大事だと思います。

さて、そんな尋常研修の合間の親たちの懇親会の中で、高砂から参加のお父さんが、先日、吉田松陰先生のお墓の掃除に行かれた話をされました。今回の尋常研修の中でも、子供たちに偉人の話をしました。日本の神話、歴史と偉人の顕彰(伝記を読んだり、史跡を尋ねること)は日本人の心を作るうえでとても大事なことです。日本で最も尊敬される憂国の士である吉田松陰先生のお墓を掃除したり、手入れをする人がいなくなり、83歳のおじいちゃん一人で頑張っているそうです。高砂から参加のお父さんはそんな話を聞かれ、姫路の仲間とともに山口の萩に定期的にお墓の掃除に行くことを決意されたとのことでした。この話を聞いた時に、現在の日本を築いてくれた偉人先哲のことを大事にして、その人たちの生き方に学ぶという心を無くしてしまった街が日本の他のところでも興っているのではないかと不安になりました。偉人先哲を観光資源に利用しながら、本当のことを地域の子どもたちに残してあげなかったら、本末転倒です。

今の変な日本を、正しくまともな、元の日本に戻すには、謙虚に神話、歴史を学び、郷土の偉人に学ぶことが第一歩であります。今の何不自由のない生活は、自分が努力した結果ではありません。多くは、先人、ご先祖様が汗水を垂らして、体を傷めて、必死で築き上げたものです。そのことを子供たちを一緒に考えさせられた今回の「日本の自然に学ぶ会」という研修会でした。

7月13日 伊與田覺先生のみ教えに学ぶ 三木英一先生

『孝経』の第四講目は、一般庶民における「孝」の道を「愛」と「敬」という教えから学びました。次いで、「庶人章第六」では、士(武士)を除いた農工商の孝行について教えていただきました。

7月20日 安岡教学『人物を修める』 三木英一先生

今回は、仏教についての話が中心でした。安岡先生は実兄の堀田真快氏が空海さんの高野山真言宗の大僧正であったことから、仏教にもかなり造詣が深く、ご自身は禅と非常に深いお付き合いです。今回の講義に登場しましたのは、臨済宗でよく読まれる『碧巌録』、『無門関』などの解析を頂きました。