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この国を思う:日本の伝統行事から日本精神を取り戻そう!

 能登半島地震から2週間が過ぎました。被災地には雪も降り、大変過酷な状況になっています。被災された皆様の健康を心から祈念しています。

 正月十五日は、小正月と言われ、昭和の時代には成人式の開かれる日でした。

本来の意味は、年末年始大掃除、お節料理の準備、お正月のお世話で忙しかった裏方の女性の方々を慰労する意味で祝われたようです。私の住む地域では村ごとに「とんど焼き」が実施され、正月の飾り物などを燃やし、最後に、無病息災の祈りを込めてお餅を焼きます。

近年、日本のカレンダーが休日を重視した編成になり、本来意義づけされていた国民の休日が滅茶苦茶になっています。こういった一見なんでもない行為が、日本人から「日本精神」をそぎ、「節度」を失わせる基になっているように思います。お正月のお祝い、初詣で神仏に感謝し、一年の計を立て、一生懸命に生きるというあたり前のことを親から子へきちんと伝えることが、この乱れ切った社会を糾す一歩ではないでしょうか。昨年末に、為政者の最上位にある政治家において「今だけ、金だけ、自分だけ」が露呈しました。この国を立て直すのは、自分たち一人一人の行動なのだということを自覚して、この大変な年「甲辰の年」を過ごしていきましょう。

◎令和6年1月8日から14日に開催された定例講座は以下のとおりです。

▼1月11日:伊現與田覺先生のみ教えに学ぶ

『人の長たる者の人間学』第1講  (三木英一先生)

・1月から伊與田覺先生の人間学の総集編ともいえる『人の長たる者の人間学』を読み始めました。今回は、その第1回目で、第一章の「成人と人間学」の学と第二章の「小人の学」について学びました。「人と成る」学の基本である徳性を養う学問の重要性、その学び方についてお話いただきました。