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この国を思う:日本人、月に到達!こんにちは、かぐや姫。

『竹取物語』という日本最古の物語があります。『源氏物語』に「物語の井で来はじめの祖なる竹取の翁」と紹介される「竹取の翁」によって竹林の中で光輝く竹の中から取り出されたお姫様が翁夫婦によって育てられます。やがて月の都の人「かぐや」は成人し、満月の晩に月からの使者がきて月へと帰って行くという物語です。この世界初のSF小説は平安時代前期に書かれました。作者は不詳です。それから千年がたった今日、2024年の初めに日本人は月に到達しました。

 20日未明、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の無人探査機「SLIM」が月面着陸の成功を報告しました。1961年(昭和36年)旧ソビエト連邦が人類初の宇宙体験を成功させてから63年が経過し、その間、アメリカ、中国、インドが月面着陸を成功させてきましたが、我が国が単独で月面着陸を成功させたのはこれが初めての偉業です。もっと大々的に報道されて、子供たちが日本って凄いなあと思って欲しいです。近年、日本の科学技術力の低下が著しいとよく指摘されますが、日本及び日本人の優秀性が失われた訳ではありません。日本人のDNAに刻みこまれた勤勉性のスイッチを再びONにすればいいのです。これまでの宇宙開発において、日本は縁の下の力持ち的立場にありましたが、今回の無人探索機の齎す成果物は人類に多大な情報を齎すと言われています。今こそ、日本人は自分たちのDNAを信じ、世界を和する仁の心、世界平和をリードする知、正義を貫く勇の心をもって奮い立つ時なのです。

 千年前に、月世界旅行を物語にして書き残した日本という国の先見性、想像力を子供達に教え、育む教育が令和の時代に必要です。日本人を日本人たらしめるのは、国の歴史と偉大な先人の事績に学ぶことです。本年4月から当塾では、「親子で学ぶ日本の国~平泉 澄著 『少年日本史』と『実語教』」を開講しますので、教室でもリモートでもふるってご参加ください。

◎令和6年1月15日から21日に開催された定例講座は以下のとおりです。

▼1月18日:安岡教学『朝の論語』第1講 (三木英一先生)

令和6年一月からテキストが『朝の論語』に変わりました。『朝の論語』は安岡正篤先生が昭和34年の1月から毎月第一月曜日の朝5時からラジオ放送で講じられた「暁の鐘」(昭和37年8月終講)の講義記録です。今回は、あとがきと第一講、第二講を三木先生に講じて頂きました。江戸時代、世にけっして廃れることのないものは「忠臣蔵」と「論語」と言われた、人間学の英知を是非共に学びましょう。