MENU

この国を思う:天長節(今上陛下誕生日)を祝う

(産経新聞 2月23日朝刊の記事)

 令和6年2月23日今上陛下の64歳のお誕生日を姫路護国神社でお祝いしました。当日の某全国紙には「天皇陛下誕生日後会見全文」が掲載されていました。国主として、多難な日本国の国情を憂い、常に国民の安寧と世界の平和を祈念されている陛下の言葉を全国民はもっと噛みしめて味合わなくてはなりません。我が国の天皇が発せられるお言葉は、詔勅という形で、国民に示されてきました。先の建国記念日には、建国の三詔勅についての話を伺いました。建国以来現代に至るまで、近年、明治、大正、昭和、平成、そして令和と国民が災害などで行き詰った時に発せられる詔勅を、迷える子羊を導くがごとく、「和の心」をもって示されています。聖徳太子の十七条憲法の第三条に、「詔を承りては必ず慎め。慎まざれば自ずから敗れん。」と示されています。天子の詔を享けた時は必ずをこれを奉ずるようにしなさい。君、天子は天、臣、臣民は地であり、春夏秋冬が何の滞りもなく順行するように、天と地、君と臣、天皇と国民が一体となってこそ国が平らかに治まるということです。この君臣一体は「日本の国体」と呼ばれ、建国以来変わることのない不変の真理です。ですから、天皇陛下の言葉を一語一句、真摯に受け止め、各自が日本国の為にという気持ちで自分の位地に応じた役割を果たすことが大事なのです。幾ら国政を司る為政者が無能でも、国民が道義を守り、この国を守り続ける限り、この国の未来は明るく照らされています。

令和6年2月19日から25日の間に開催された定例講座は以下のとおりです。

▼伊與田人間学を学ぶ 『己を修め 人を治める道』第二講(竹中栄二先生)

 第二講は、「大学の三綱領の意味するもの」を味読しました。『大学』冒頭の章句「大学の道は明徳を明らかにするに在り、民に親しむに在り、至善に止まる在り」は、大人の学の眼目であります。大人と成る、人と成る為の眼目を言い表しています。『大学』の章句によって、自分に与えられた命を自覚し、

歩み続けた藤樹先生、尊徳さん、方谷さんの偉業をみれば、如何に、言葉がその人に人生に与える効果が大きいかを再認識させられました。