十七条憲法の書写活動始まる!
地元兵庫の県知事選挙戦が始まりました。前知事の斎藤氏の出直し選挙に外の六名が参戦しての選挙戦になります。先日、衆議院議員選挙が終わり、その後の石破総理の動向を追っていると、日本の行く末をこの人たちに託していて本当にいいのだろうかと思うのは私だけでしょうか。姫路のお隣の加古川では市民運動で郷土の誇りとして聖徳太子の偉業、十七条憲法を書写する活動が始まりました。聖徳太子が何故、加古川なのという事になりますが、それは太子の多くの業績を生む契機となった学びが加古川鶴林寺にあったからです。太子は鶴林寺で恵便さんという高麗僧から教えを受けます。その教えは仏教より寧ろ儒教、道教の教えでした。その教えが繁栄されたのが、「和を以て貴しと為す」で始まる、十七条憲法です。「和を以て貴しと為す」は『論語』にも登場する章句ですが、これは、日本神道の精神そのものです。我が国は建国以来、天皇は「和を以て貴しと為す」の精神で継承して来た国です。言わば、国是です。後の十六条は其れを達成するために、我々が日常の行動で気を付けるべき事、則ち、行動規範が示されています。加古川は、太子の前に日本建国の祖の一人であるヤマトタケル(日本武尊、倭建命)の生誕の地でもあります。この古代史の二大ヒーローを懐く加古川から、世界の恒久平和を願い、市民活動で十七条憲法を書写する活動を拡げよういう運動です。ご興味のある方は当塾、理事長の竹中までご連絡ください。
10月28日から11月3日の間に開催された定例講座は以下のとおりです。
▼安岡正篤先生全著作を読む『日本精神通義』最終講 (竹中栄二先生)
昭和11年に発刊された『日本精神通義』を今回で読了いたしました。最終講は、「国粋主義の反省と日本精神」でした。当時は「日本精神論」の大ブーム時代で、多くの論が飛び交いました。その中で、誤った日本精神論を糾す目的で書き下ろされた本書は、安岡先生の初期四部作の四冊目であり、現代日本人必読の一書です。来年は昭和維新100年、大東亜戦争終戦から80年という節目の年に加え、干支でいう「乙巳の年」*です。新日本建設の好機に、日本精神への回帰の爲に、読んでおきたい一書でした。
*毎年、この時期に発行しております干支の解説書「令和七年 乙巳 今年の干支に思う」の準備が整いました。会員400円、非会員500円で頒布を開始いたします。