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今取り戻したい日本の心 その1 嗚呼、楠公さん!

5月25日、爽やかな薫風の中、令和四年度の楠公祭本祭が開催されました。

楠公さんこと楠木正成公は、戦後の日本教育の世界から真っ先に抹消された日本人の第一号です。戦後、GHQは日本という国を解体し、二度と立ち直れないようにしようと考え、「滅私奉公」、「七生報国」といった日本人のDNAを消し去りました。戦前に使用された「修身教科書」を黒塗りにしたという事実は戦後75年を経過した今日、教育者の中でも忘れさられようとしています。

人間の教育の中で最も大事なものが幼少期の教育です。近代日本の発展の礎は、江戸末期、明治、大正、昭和前期にまで実施された尋常教育課程に於ける「修身教育」です。この教科書を捨てさせられ、日本人は第二次世界という悪い事をしたという刷り込み教育の結果、日本人の心、日本人として心に留めおきたい偉人崇拝がすっぽりなくなった訳です。明治天皇が最も懼れられた「徳育を捨てて知育に走る」ということが徹底してなされた戦後教育の結果は、今、我々が毎日テレビ、新聞で報道される「事件・事象」です。

誰もが、「日本がおかしい」、「日本が危ない」と思っているのに誰も手をつけよとしない「日本及び日本人の心を取り戻す」という活動を国民一丸となって展開しなくてはなりません。明治維新を成し遂げる為に、自らの生命を擲って活動した「幕末の志士」が必ず訪れた場所が、山陽道神戸にあった湊川神社、大楠公墓所です。国を憂えた志士達の心の中には「楠木正成」という日本人にとっての究極の英雄が宿していました。吉田松陰も楠木正成になりたかったのです。コロナ禍の中、規模を縮小し、約100名弱の楠公さんを慕う人々の参列により実施された本祭、宮司さんの祝詞の声が堂内に響く中、私の心の中には、文部省唱歌「青葉茂れる」のメロディーが流れていました。安岡先生、伊與田先生も童心に戻って、「青葉茂れる」を口ずさまれました。一日も早く、正しい日本人を育む日本人による日本人の為の教育の再興を祈念した今年の楠公祭でした。

*今回より、令和人間塾のブログを「新 日本及び日本人」と命名させて頂きます。引き続きのチェック宜しくお願いいたします。

文部省唱歌 「青葉茂れる ‐桜井の別れ‐」Yutubeはコチラ

一、青葉茂れる 桜井の 里のわたりの 夕まぐれ

  木の下かげに 駒とめて 世の行く末をつくづくと

  忍ぶ鎧の袖の上に 散るは涙か はた露か

二、正成涙を 打ち払い 我子正行 呼び寄せて

  父は兵庫に 赴かん かなたの渚にて 討ち死にせん

  汝はここまで 来れども とくとく帰れ 故郷へ

三、父がいかに 言うも 見捨てまつりて われ一人

  いかで帰らん 帰られん 此正行は 年こそは

  未だ若けれ 諸共に 御供仕えん 死出の旅

四、汝をここより 帰さんは わが心の 為ならず

  おのれ討死 なさんには 世は尊氏の ままならん

  早く生い立ち 大君に 仕えまつれよ 国の為