昭和維新100年 日本精神に回帰すべき年 第12話
年度始めに思うこと「今こそ、自然に帰れ!」

敷島の大和心を人とわば 朝日に匂におう山櫻
令和7年の新年から早3か月が経過しました。我が日本国の命運を決する乙巳の年の第一四半期が終わってしまいました。最近、時の流れを早く感じるのは私だけではないと思います。時々刻々と変化する国内外情勢がリアルタイムで個々人に伝わる情報の大洪水の中を漂流している現代人は皆、己を見失い目先の損得、奢侈贅沢に振り回されています。だから、心身共に労するのです。
一週間に一度、都会の喧騒を離れ、深山幽谷に身を委ね精神の充電をせねばなりません。

令和の米騒動、農業一揆とTVが報じています。世界的な食糧不足、食糧争奪戦が始まっているのに殆どの日本人は午睡から醒めない状況です。桜の花見をするなら、町中の桜より、山桜を求めて田舎に身を投じてみてはいかがでしょうか?
4月2日~7日の間に開催された定例講座は以下の通りです。
▼4月5日 安岡正篤先生全著作を読む『童心残筆』第4講(竹中栄二先生)

安岡先生と村上素道老師の交遊は大正11年~昭和39年迄、42年間続いた
村上素道(1875~1964 11/30)
今回のメインは安岡正篤先生の名を一段と高めた「白蓮青松何処にありや」でした。村上素道という曹洞宗の傑僧が雑誌『日本及び日本人』を読んで居てもたっても居られなく東京巣鴨に安岡先生を尋ねられた逸話で知られる名文であります。中国晋の時代に頽廃堕落する中国仏教界に匙を投げ、廬山に東行寺を開いた慧遠法師の目指した眞仏教の境地に集った白蓮社の沙門が継承した仏教を倣った北宋の青松社の物語です。宋代儒学の先覚周茂叔と佛印了元老師の求めた眞仏教の世界は日本において、道元、夢窓国師によって実現せられました。