戦後80回目の終戦記念日を終えて! 今問われる、日本人の決意、覚悟!
今年も80回目の「日本の一番暑い日」が終わりました。週末から「処暑」に入りましたが、今年の夏は異常な暑さが続いております。そんな週末は、各所で盆踊り大会が催され、地域の人的交流の様子が見られました。通常、盆おどりとは、お盆の時期に先祖の霊を供養し、日頃疎かになりがちな近隣住民の交流を図る為に行われてきましたが、今年のお盆は酷暑を回避してか8月の最終土日に開催されるところが多かったようです。夏の風物誌である高校野球甲子園大会のゲームでも様々な暑さ対策がなされました。気候の変動が身体に及ぼす影響を考慮した行事、イベントの開催検討が必要になっているのです。
AI(人工知能)が社会に浸透しつつある高度文明社会においても自然の前には無力を感じます。線状降水帯という突然の災難に見舞われて家屋を失うリスクもあります。縄文の太古より、数多の自然の脅威に見舞われながらも日本民族が生き延び、今日まで連綿として日本文明を継承して来られたのは、どんな災禍に見舞われても、「和」を大事にして手を取り合って自然に対峙してきたからなのです。自然との共生を大事にし、自然界の食物連鎖を乱さないようにしてきた日本民族こそが、今日の乱れ切った社会秩序を糺し、人としての正しい方向性を示すことができるのです。大東亜戦争は日本に敗戦という痛手を残しましたが、日本には「負けて勝つ!」という言葉がありますように、表面上は負けた日本により、15世紀以来、欧米諸国に植民地化されていたすべての国が解放され、自主独立が得られたのです。即ち、連合国軍は勝ったように見えたけれども、戦後、全ての物を失ったのです。ミレニアム世代(2000年以降の生れ)、Z世代(1990年生まれ)が本年2025年を境に、日本社会のマジョリティーを占めて社会を動かす中心になります。彼等が日本人として正しい日本の歴史館、日本精神を見なおすことが必要です。当塾は此れからもその為に警鐘をならし続けていきたいと思います。
8月19日~8月24日の間に開催された定例講座は以下の通りです。
▼8月21日 安岡教学『安岡正篤の人物に学ぶ』 廣慶太郎(三木英一先生)

廣慶太郎氏は、久保田鉄工の会長まで務められた経済人で、若くして安岡教学に出会われ、戦後、関西師友協会、成人教学研修所の運営にも尽力されたかたです。『世界の旅』という安岡先生の紀行文を読まれ、安岡先生の人間的魅力の虜になったと述懐されています。今回の講義では、安岡先生から受けた教えの数々と新井正明氏、竹井博友氏との安岡先生に関する鼎談の記事を
中心に学びました。
▼8月24日 伊與田人間学を学ぶ 第七期『続 有源山話』(竹中栄二先生)

前回に引き続き、「論語と日本」についての講義でした。『続 有源山話』の第三章から第五章は「論語と日本」について説かれています。王仁博士によって日本に『論語』がもたらされたのは西暦285年(応神天皇16年)です。爾来、『論語』は今日の日本精神の形成に大きくかかわってきました。日本が道義国家と呼ばれるのは『論語』に基づく、修己修身のお陰です。今回の講義では平安時代の『六国史』の中に見られる『論語』の章句を学びました。