令和七年度先哲祭催行される!四條畷神社有源招魂社、参集殿にて

毎年、九月十五日に関西の師友道友にとっては大事な日です。一昔前まで「敬老の日」と呼ばれたこの日は、四條畷に参集する日でした。平成15年3月31日を以て閉山となりました関西師友協会の精神錬成道場「成人教学研修所」の而立堂の奥には「有源招魂社」が祀られており、我々は研修所の諸行事で「お山」(成人教学研修所の通称)に上がりますと、諸行事の開催の前に必ず、有源招魂社の扉を開き、祀りされている先師先哲と対峙しました。そこには、三十の先哲(楠木正成公から安岡正篤先生)と関西師友協会の活動に尽力された物故者道人がいらっしゃいます。先哲祭は年に一度、鑚仰先哲を招きし、一年の活動を報告し、「一燈照隅・萬燈照國」という我々の覚悟を再確認する日であります。研修所が閉山となった後、お社は四條畷神社の境内の一角に鎮座されて今日に至っております。

今年の鑚仰先哲は、昨年の「楠木正行(正成の嫡子)」に続き、その母「久子刀自」(正成の正妻)でした。湊川神社の神官で同社の広報室長で有らせられる鈴木智子さんより素晴らしい講話を頂きました。正行と久子の母と子の「敬愛」を、そして、我が国の忠君の鑑正成公の妻として、「日本女性の鑑」と称せられる、久子刀自の生き方を多くの日本女性に紹介したいという思いの籠ったとてもいいお話でした。楠木正成公をお祀りする湊川神社と嫡子正行公をお祀りする四條畷神社の結ぶ、時空を超えた追遠祭でした。
9月1日~9月7日の間に開催された定例講座は以下の通りです。
▼9月14日 親子で学ぼうよ!日本人のこころ。第10回(竹中栄二先生)
『実語教』と『古事記』をベースにした姫路神社での「親子で学ぼうよ!日本人のこころ」も10回目を迎えました。毎月第二日曜日の朝は、姫路神社で素読、書写、読み聞かせで子供のこころを養いましょうというのが狙いです。

今回から長年、書写工芸の里で『古事記』の紙芝居ボランティアをされてこられました田中美知子先生による「紙芝居古事記」が始まりました。実語教の素読、書写も大分慣れてきました。これからは、田中先生の『古事記』を学びつつ、郷土の偉人についても一緒に学んでまいります。