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この国を思う:「今、日本はいい国ですか?」

 今年は沖縄の本土復帰50年の年という節目の年です。第二次世界大戦終戦から77年の年にあたり、天皇皇后両陛下も沖縄を訪問されました。この節目の年に、私たち日本国民もきちんとケジメをつけなくてはなりません。

 当塾の会員で、特攻隊の語り部として、日本全国を行脚されている武田勝彦さんが、特攻隊音楽劇「流れる雲よ」を沖縄で開催したいと発願され、自ら沖縄実行委員会の委員長を買って出られました。その心意気に感激し、少しでもお手伝いをとの気持ちで沖縄に住む友人に声をかけました。そして、その行きがかり上、私も那覇の地に十年ぶりに降り立つことになりました。

 昨年、大阪で開催された特攻隊音楽劇「流れる雲よ」を観て感動し、命を懸けて国を護るという行動を、戦争をお茶の間劇としか見ていない現代の日本人にどうにかして知らしめたいと思いました。劇中、戦地に臨む特攻隊員が「今、日本はいい国ですか?」と私たちに問います。これを聞いたその場にいる観衆の全員がふと心の寂しさを感じたと思います。国の為に散華された特攻隊員によって護られた祖国日本を私たちはしっかり護れているでしょうか。

 劇が終わり、カーテンーテンコールも終わった後、沖縄講演の千秋楽ということで、この劇の脚本家の草部文子さんが壇上に上がられて挨拶をされました。この特攻隊音楽劇を始めて20年だそうです。20年にして初めて沖縄の地を踏んで、戦争が残した沖縄の人たちの心の傷を深く感じ、漸く理解できたと述べられました。そして、この度の経験は今後の特攻隊音楽劇「流れる雲よ」を大きく変えていく切っ掛けになるだろうと締めくくられました。戦争を絶対に起こさない為にも、現代に生きる私たちは刮目して、日本の近代史を学ばねばならないと思います。その一助として、是非皆さんも機会がありましたら、この特攻隊音楽劇「流れる雲よ」を御覧になってください。

◎先週(10月24日から10月30日)開催された定例講座のご紹介

先週は、定例講座はございませんでした。