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この国を思う:先師 安岡正篤先生没後39年 (12月13日)

 昭和の師父、歴代宰相の指南役と呼ばれた安岡正篤先生がお亡くなりになって39年になります。安岡正篤先生がお亡くなりになった後、日本工業倶楽部で続けて来られていました瓠堂忌もいつのまにか途絶えてしまいました。かの孔子が亡くなり、三千人とも言われた門弟が魯国の都 曲阜を去って30年が経過した頃、孫の子思が偉大な祖父の思想がこの儘、忘れられてゆくのを残念に思われ孔子学の真髄を書き著しましたのが『中庸』という書物です。昭和から、平成、令和と時代は変わってきましたが、安岡正篤先生の教えは全く色あせることはなく、むしろ、燦然とその輝きを放っています。しかし、残念なのは、この教えを真摯に受け止め、その教えを学び、実践しようとする人が誠に少ないというのが、誠に残念ですがこの国の現状なのです。

 当塾では昨年の創設以来、「安岡正篤先生全著作を読む」、「安岡教学」という講座を開講して、先生の著作を味読してきました。大正11年に発刊されました処女作『支那思想及び人物学講話』から、『王陽明研究』、『日本精神の研究』と続く、初期の著作を拝読すると、100年前から今日の現状を予測された記述が多くみられます。「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉がありますが、安岡先生の教えはこれまでの人類の歴史の視点から時局を達観し、是くすればかくなる、ということを綿々と説いてくださっています。

 令和4年も残り3週間となった今日、国民一人一人が自分の置かれている立場、自分が為すべきことを真剣に考えて、行動を起こすことが必要です。常に、この国を思い、この国の行く末を案じ、日本に警鐘を鳴らし続けられた安岡先生の思いを今一度考えてみる12月13日にして頂きたいと思います。

 令和人間塾・人間学lab.では、安岡正篤先生のお誕生日にあたる2月13日の前後で、「安岡正篤先生のお誕生日を祝う会 瓠堂会」を来年2月から毎年開催していく予定です。詳細は、近日中にホームページでお知らせいたします。

令和5年 安岡正篤先生のお誕生日を祝う会 瓠堂会 日時:令和5年2月12日(日)10:00‐13:00  第一部:基調講演「叔母伊藤節子を通して見た祖父安岡正篤の素顔」 河田 尚子氏(令和人間塾・人間学lab. 理事) 第二部:懇親会、安岡正篤先生の教えに関する清話 会費:1000円、懇親会費別途徴収(2000円程度)

 先週、12月5日から11日の間に開講された定例講座より、

12月7日:人物に学ぶ 人間力強化講座 第13講(藤村清香氏)

 本年度最後の「人物に学ぶ 人間力強化講座」は、長年教育界でご活躍されました藤村氏の最近の活動についてお話を頂きました。

12月9日:伊與田覺先生のみ教えに学ぶ 第12講(三木英一先生)

 11月24日に開催されました伊與田覺先生の御命日前日の偲ぶ会での模様をお話された後、今回は、伊與田覺先生と鬼頭有一先生との、更に、加地伸行先生との対談記事をテキストとして講義をして頂きました。伊與田先生と鬼頭先生は昭和32年に中井祖門老師の宇治靖国寺で開催された夏期講習会でお出会いになり、爾来、長きにわたる交友がありました。鬼頭有一先生には姫路にも数度ご来講頂き、参加者は鬼頭節に完全に魅せられた記憶があります。

 後半の加地伸行先生との対談では、『孝経』を題材とした対談でした。「孝」の精神は、子が親に対する「孝」から発展し、子弟、君臣と広がってゆく、人間観の基本関係であることがよくわかる対談になっていました。

鬼頭有一先生とは、中井素問