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この国を思う:混迷の時代こそ人間学を学ぶべし

―令和人間塾の定例講座(人間学関係)を振り返ってー

 令和3年4月1日に開所して以来、安岡正篤先生、伊與田覺先生の教学を如何に正確に次代を担う人たちに維持、継承するかを目指して、講演会、定例講座に取り組んできました。

特に、毎月定期的に開講している定例講座では、人間学講座として、「安岡教学 -講話録三部作を読む」、「安岡正篤先生全著作を読む」、「伊與田覺先生のみ教えに学ぶ」、「伊與田人間学に学ぶ』の4つの講座により、両先生の著書からその教えの何たるかを受講生の皆さんと味読してきました。

それぞれの講座でこれまで取り上げてきました著書は以下のとおりです。

1.「安岡教学 -講話録三部作を読む」:三木 英一先生

  ・『活学講座』:令和3年7月~12月、『洗心講座』:令和4年1月~6月、『照心講座』:令和4年7月~12月と三部作を読了し、

令和5年1月からは『青年の大成』(令和5年1月19日)

を読み始めます。

2.「安岡正篤先生全著作を読む」:竹中 栄二先生

  ・「支那思想及び人物学講話」:令和3年7月~10月、『王陽明研究』:令和3年11月~12月、『天子論及び官吏論』:令和4年2月、『日本精神の研究』:令和4年3月~8月、『士学論講』:令和4年9月~12月と、大正11年に刊行された処女作から著作の順に時代背景も学びながら読んでいます。はらは、安岡正篤先生の初期四部作の二作目である

『東洋倫理概論』(いかに生くべきか)を令和5年1月7日

から読み始めます。

3.「伊與田覺先生のみ教えに学ぶ」:三木 英一先生

 ・人間学をまなぶ月刊誌『致知』に掲載されました伊與田覺先生の巻頭のことば、特別講話、対談集をすべて取り上げられ、原典を繙きながら、三木先生が解説を加えられています。:令和4年1月から令和5年3月まで継続し、

令和5年4月からは、「『孝経』 人生をひらく心得」

が始まります。

4.「伊與田人間学に学ぶ」:竹中 栄二先生

 ・『人の長たるものの人間学』:令和3年6月から令和4年6月、『中庸を読む』:令和4年7月~12月、来年1月からは

『人はいかにして大成するか-中庸と神道-』(令和5年1月22日)

を読み始めます。

 以上のように、毎月4つの講座を開講し、安岡・伊與田人間学を標榜して活動を展開してきました。新型コロナウイルス禍、文明が進歩すればするほど、人間の心は荒んできているようです。今こそ、もう一度、健全な日本精神を自己の中に醸成し、人格を向上させるべき時なのです。安岡・伊與田人間学はそれを実現できる学びです。来年は一人でも多く、この教学に参加頂けるように、我々もより一層励んで参りたいと思います。

先週、12月12日から18日の間に開講された定例講座より、

12月16日:安岡教学『照心講座』 最終講(三木英一先生) 

 昨年7月から安岡正篤先生の講話衆三部作であります『活学講座』、『洗心講座』と読みすすみ、今回三冊面の『照心講座』を読了いたしました。

 今回は最終講ということもあり三部作の総論として人間学の月刊誌『致知』2021年3月号に掲載されました当塾顧問の三木英一先生と元郷学研修所・安岡正篤記念館所長の荒井桂先生の対談「人格を陶冶してくれる 安岡教学の世界」の内容を三木先生自らの解説でうかがいました。その後、安岡正篤先生の墨蹟集から安岡先生の揮毫された「六中観」、「六然」、「一燈照隅」などの言葉の解説をいただきました。1月からは、これまで毎月第一、第三金曜日に開講されておりましたこの講座を、月一回の第三木曜日の午後6時半からに変更することになりました。令和5年のテキストは『青年の大成』です。当塾のホームページからも購入できますので、是非、ご一読ください。