この国を思う:皇紀2683年、先師生誕125年を祝う 今こそ「去聖の為に絶学を継ぐ」を!(張横渠「四言教」)
穏やかな冬晴れに恵まれ2月11日の建国祭、2月12日の先師安岡正篤先生ご生誕125年を祝う会が催され、先世の結縁によりお集り頂いた皆様と共にお祝いをさせて頂きました。
明治31年(1898年)2月13日に大阪の順慶町でお生まれになった安岡正篤先生とお守り(書写山円教寺の観音像の入った)は、姫路と安岡先生を結び秘話として語り継がれています。安岡先生がお亡くなりになって40年を経過した今日、祖国日本を憂い、生涯悩める国に警鐘を鳴らし続けられた文章や言葉が一段と重みを増してきております。そんな先師の教えを我々が真摯に受け止め、師友道人として如何に活動すべきか、各自が志を新たにする日として瓠堂会(瓠堂は安岡先生の号)を開始することに致しました。
記念すべき第一回は、先師安岡正篤先生にとっての初孫に当られます河田尚子さんにご登場頂き、「叔母 伊藤節子を通して聞いた祖父安岡正篤の素顔」という題で、ご自宅、ご家族の中での安岡先生の日常について興味深いお話を頂戴しました。
秘蔵の写真をお話の端々に、「情の人 安岡正篤」の一面を見させて頂いた2時間でした。
前日(2月11日)は兵庫県姫路護国神社に於て、皇紀2683年を祝う国民の集い「建国祭」に参加「させていただきました。祝典に先立ちまして、姫路護国神社参集殿において「神武天皇のご東征とご即位」について姫路護国神社「建国祭」実行委員長の三木英一先生(当会顧問)の講話を拝聴し、神武天皇が国を建てられました奈良橿原の地に向かって拝礼し、紀元節の歌を歌い、日本国民で有る事に感謝いたしました。
2月6日から2月12日までに開催されました定例講座は以下のとおりです。
2月9日 伊與田覺先生のみ教えに学ぶ (講師:三木英一先生)
今回は、伊與田覺先生の人間学雑誌『致知』での対談記事2本をテキストとしてご紹介頂きました。一つ目の対談記事は、伊與田覺先生と渡辺五郎三郎先生の対談でした。渡辺五郎三郎先生は山形松柏会の代表として安岡教学の継承されてきた先生です。西郷南洲負翁遺訓を御愛読なされ、多くの著書を残されています。伊與田先生との御対談の中では、「情の人 安岡正篤先生」に関してのお話が印象的でした。
二つ目の対談記事は、ご生前知の巨人と称せられた渡部昇一先生との御対談記事でした。講師の三木先生と同じく英語教師を生業とされてきた渡部先生も苦学の中で、古今東西の古典に親しんだことで、人間としての基礎が形成されたと思うと術懐されています。『論語』を人生の支えとされた二人の先生の生き方を学べる貴重な対談でした。