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この国を思う:飽食の時代に終止符を!礼節を取り戻そう!!

 2月は「建国祭」、「天長節」と日本という国の歴史の重みを感じずには、おれないひと月でした。日本国始まって以来の、大悲劇となった第二次世界大戦から今年で78年です。戦後、世界の奇跡と言われた日本の復興を支えたものは、「日本精神」でした。敗戦で焦土と化した日本各地で、大混乱もなく国が着実に復興できた裏には、「礼節」を重んじる、日本精神があったと思うのです。

 『管子』という古典に、「倉廩実ちて、則ち礼節を知り、衣食足って、則ち栄辱を知る」とあり、私たちはよく「衣食足りて礼節を知る」という言葉を口にします。戦後78年かけて豊かな生活を求めてきた日本人が最近、へんだと思いませんか。「へんですね。へんですね。」と先師安岡正篤が講演会で連呼されたのは、戦後復興最中の昭和40年代でした。そうなんです。私たちは「衣食足りて」、「礼節を忘る」になってしまったのです。それは、様々な社会現象になって現れています。親族殺人、幼児虐待、収賄、そして、最近の強盗殺人事件。もはや完全に家の、国の秩序が乱れきっています。

 「礼は国の幹なり」「国の将に亡びんとするや、必ず制多し」と春秋左氏伝にありますように、国が亡びる予兆は、「礼」の喪失にあります。「礼」の教育は家庭から始まります。朝の挨拶、ありがとうという感謝の一言から始めましょう。と同時に今こそ見直さなければならないのが、「食」です。民族には民族に相応しい食があります。日本の国は、やはり「お米」です。縄文の太古から今日まで、この国の本は農、米作にあるのです。

 令和人間塾は、令和5年4月1日で創設3年目に入ります。そこで、今年の行動を、「農」において、取り組んでいきたいと思います。その最初にあたり、4月2日(日)には、姫路城前のイーグレひめじの3階あいめっせホールに日本の農と食を憂い、農業の復興を説いて全国を講演安行されていらっしゃいます幸南食糧株式会社会長の川西 修先生にご来姫頂きまして講演会を開催します。

詳しくは、添付のチラシを御覧ください。

講演後は川西会長を囲んでの懇親会もあります(先着50名限定)

2月27日から3月12日までに実施されました定例講座から

3月4日 安岡正篤先生全著作を読む 『いかに生くべきかー東洋倫理概論』

 『いかに生くべきか』(『東洋倫理概論』)の第3講は、早年の倫理の重要課題であります「至尊及び社稷に対する忠愛」を味読しました。特に、日本の国体と万世一系の天皇の真義は、すべての日本人に読んでほしい内容になっています。国を正しく、永続的に繁栄させるためには、真の為政者、則ち、リーダーが必要で、今、日本に本当に求められているのは真のエリート、リーダーであることがうなずける章でした。

3月10日 伊與田覚先生のみ教えに学ぶ 『致知』掲載文最終講

 令和4年1月から読み継がれてきました人間学月刊誌『致知』に掲載された伊與田覺先生の巻頭の言葉、対談集、講話を題材に、三木英一先生が解説を加えて読んでまいりましたが、今回の伊與田先生と孔子直系孔垂長先生対談記事を以って読了となりました。