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この国を思う:「安岡正篤先生講話選集に学ぶ」(姫路水厚会の新しい取組み)

 令和人間塾・人間学lab.は、安岡正篤先生、伊與田覺先生の教学精神を継承し、次世代を担う日本人に精神文化を正しく継承することを目指しています。

 令和3年4月1日の開塾以来、丸二年が経過しました。
開塾直後に始まった三木英一先生の「安岡教学」、「伊與田覺先生のみ教えに学ぶ」、竹原俊三先生の「新聞を10倍楽しく読める地政学」、「人物に学ぶ 人間力強化講座」、竹中栄二先生の「安岡正篤先生全著作を読む」、「伊與田人間学に学ぶ」の6つの定例講座はそれぞれ40回以上の開講回数を数えるようになりました。令和4年度の定例講座のべ参加者は教室、リモート参加者を併せ、1300名超に登っています。定例講座は、当塾の教学活動の心臓部です。
会員諸氏が求めているプログラムを提供し、師弟が共に学ぶ場として益々の充実、活性化が期待されます。

 この定例講座に新しく姫路で長い歴史を持つ経営者の勉強会「水厚会」*が、会場を姫路商工会議所から当塾に移し、定例講座のプログラムに名を連ねることになりました。
一貫して、安岡正篤先生の著書やテキストを中心に展開して来られた水厚会の新しい取組みは、『安岡正篤先生講話選集(カセットテープ)』を活用して安岡先生の肉声を聞きながら、安岡教学に志して60年の経験をお持ちの姫路師友会会長、当塾理事の田中昭夫先生が、直接安岡先生に師事し、見聞きされた話を交えて講義をして下さいます。
安岡正篤先生の人間学に触れてみたい、学びたい方は気軽にご参加ください。

「安岡正篤先生講話選集に学ぶ人間学」(水厚会)
日時:毎月第四水曜日 午後6時30分から8時まで 
会場:当塾講義室(アビックス駅南大路6階:姫路市安田4丁目80)
*元グローリー工業(株)社長・会長であった故松下寛治氏によって開始された経営者の勉強会で30年の歴史があります)

4月17日から23日に実施されました定例講座から

4月20日 安岡教学『青年の大成』最終講 (三木英一先生)

 三木英一先生の「安岡教学」では開講以来、活学三部作(『活学講座』、『洗心講座』、『照心講座』)に続き、『青年の大成』(共に、致知出版社発行)を40回に亘って講じて頂きました。
今回の『青年の大成』では、安岡正篤先生が一高、東大時代に愛読され、終生大事にされたアメリカの天才文人ホーソーンの短編小説『巨巌の顔』の味読がありました。
英語がご専門の三木先生もびっくりされるくらいの英訳をされた安岡先生の訳文に併せ、英文原文のコピーも配布されての講話でした。
最終講の今回は、全国師友協会誌『師と友』に時節毎に掲載された「師友信条一」、「師友信条二」を全員で素読しました。その後、三木英一先生と元郷学研修所・安岡正篤記念館館長であられた荒井桂先生の対談「人格を陶冶してくれる安岡教学の世界」を三木先生の解説で学ばせて頂きました。

4月23日 伊與田人間学を学ぶ 第三期

『人はいかにして大成するか』第四講(竹中栄二先生)

 伊與田覚先生と言えば『論語』を想起される人が多いと思いますが、本書を読むと伊與田先生の人間学において、日本神道に対する深い造詣と『論語』のみならず、孔子学を追求されていたことが伺われます。今回は、『人はいかにして大成するか』の第五章 「五十にして大飛躍を遂げた孔子」を味読しました。孔子が五十歳にして天命を知った(知命)と同じく、伊與田先生は終戦後間も無く三十歳で太平思想研究所を興され、安岡先生と同じく国士の育成に取り組み始めらます。そして、五十歳の時、何陋島錬成キャンプを開始するなど在野の青年を鍛え、「日本人としての人間学」を教える事に人生を賭けるという天命を受けられたと思うのです。その天命は後に「成人教学研修所」という形となり、延べ60,000人の人々が学ぶ場となり、当時の松下電器産業、現在のパナソニックの大発展が成し遂げられたのです。