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この国を思う:「昭和の日」に思う “昭和天皇の遺徳を偲ぶ日”ではないのか?

(牧野富太郎博士と昭和天皇 植物学で結ばれたご縁)「雑草というものはない」
今年も春の大型連休ゴールデンウイークが始まりました。
コロナ禍の移動制限、マスク着用から解放された日本国民は海へ山へと大移動を開始し、久しぶりの春爛漫を謳歌しています。
毎年、ゴールデンウイークの始まりは「みどりの日」(元昭和天皇誕生)で始められます。
我が国では、天皇在位中は、天皇陛下のお誕生日を国民の休日として国旗を掲揚し、天皇陛下の弥栄を祝ってきました。
昭和天皇崩御後は、昭和64年(1989年1月7日)祝日法改正で「みどりの日」という国民の休日に、そして、平成19年(2007年)からは「昭和の日」に定められ、今日にいたっています。

 戦後(大東亜戦争後)、アメリカを中心とするGHQによる占領地政策として日本人はその国民の美徳とするところを根こそぎはぎ取られ、国民精神を大きく改変させられました。
その一つが、3S政策です。「勤勉」を旨とする日本国民は、Screen(スクリーン)、Sport(スポーツ)、Sex(セックス)の3Sにより、骨抜きにされ生真面目な日本国民は自由と快楽を求める自堕落な国民へと成り下がってしまいした。
明治維新後、本来、日曜日だけだった休日に、天長節(天皇誕生日)、地久節(皇后誕生日)、元日、春分、秋分の日などの休日が追加されて始まった国民の休日ですが、それぞれの休日は意義があり、国民と共に祝うという「祝日」だったのです。
昭和23年1月1日から施行された「国民の祝日に関する法律」を期に、3S政策の思想がどんどん蔓延り、勉学、仕事を差し置いて、こぞって休日を、連休を作ろうという悪しき風潮になっています。週休二日制、大型連休の意図的な設置により、平成時代以降は国民から「勤勉」という日本国民の美徳は益々低下してきています。これがそのまま、日本という国の国勢に現れています。

「働く」とは、「はたをらくにする」ということで、自分より他人を思いやるということから来ています。
日本という国は、「農を本にする国造り」を続けてきました。
農業には本来休みはありません。勤勉こそ日本国民が2683年間、培ってきた国民性なのです。
為政者は、この原点に早く立ち戻って、この国を建て直すことに着手すべきなのです。
「昭和の日」は、有史以来、最大の恥辱を経験された昭和天皇のご遺徳を静かに偲び、日本人精神に目覚める時にしたいものです。

4月23日から30日に実施されました定例講座から

4月26日 安岡正篤先生講話選集に学ぶ 姫路水厚会 (田中昭夫先生)

 安岡正篤先生の『東洋人物学』の講義を、講話選集のテープを拝聴しながら学びました。
今回の講話は、『東洋人物学』(致知出版社)の第一部「自己再発見」に収録されているお話が中心でした。
ここ数年、自己崩壊を来たした若者による犯罪が急増しています。
「「自分」を失った現代人」では、自己疎外の果てに、遂には自己崩壊に達してしまうことに改めて気づかされました。
また、そのことは、「宣鑑、智閑、白隠の目覚め方」の項で、中国、日本の名僧が如何にして大悟するに至ったのかの話によって学ばせて頂きました。