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この国を思う:実語教の素読で日本を救う!(日曜親子素読会のご紹介)

 5月7日に開催した白石武之先生(「実語教」素読テキストの著者)を囲んでの交流会で、リモートで全国の親子と共に「実語教」を素読する会の存在を知りました。
「実語教」は、弘法大師(空海)が作ったと伝えれている庶民の子供の為の素読の為の書です。
空海は、当時、世界最大の都市といわれていた長安の都で仏教のみならず、教育や社会環境の整備に至るまで多くの実地見聞をおこなった。
帰国後、九州に滞在した後、入京した空海は高尾山寺で活動を開始しました。
空海は密教の布教と並行して、国造りの元となる教育の改革に着手しました。
それにより天長5年(828年)誕生したのが「綜芸種智院」です。
それより200年前の600年初頭に「冠位十二階」「十七条憲法」を作り、大和の国の国造りをした聖徳太子は身分に関係なく有能な人材による国造りこそが大和国の建設に必要であるとしました。
しかし、聖徳太子の没後、仏教は鎮護宗教として国の中心となりますが、空海の時代には仏教本来の使命から離れ、人々を救うという目的から外れていました。
綜芸種智院は、聖徳太子の目指した国造りを完成させるとい目的で開設されたのではないかと思うのです。

綜芸種智院跡(現 種智院大学内)

 そして、更に、未来を担う全ての子どもたちの為の教科書をつくったのです。
書物を買えない庶民でも生涯、迷い、戸惑い、悪いことに手を染めて、人生を棒に振らないようにする為に、全ての教えを込めた短文を素読して、体得しさえすれば生涯を全うできるようにしたのです。
それが「実語教」です。
白石先生は、その思いを書名にされました。

 『人となる「知恵の学び」のはじめです 日本人の心はこれで育った 千年間子どもが学んだ教科書「実語教」』という書題に込められた白石先生の思いは、どうか日本の総てのこども達がこの書を手に取って、日本人としての支柱を立ててほしいという事だと思います。

日曜親子素読会:毎週日曜日 朝7時30分から7時45分(15分間)

参加方法:主催者の渡邊美佐子さんにメールを送り、参加の意思をお伝え ください。

watanabe39.jp@gmail.com

プログラム ❶瞑想

      ❷聞学起請文 朗誦

      ❸大学三綱領 朗誦

      ❹二十四節気・七十二侯 朗誦

      ❺教育勅語 朗誦

      ❻実語教 素読

      ❼各自 一言感想

5月29日から6月4日に実施されました定例講座から

6月3日 安岡正篤先生全著作を読む 二十三講

『いかに生くべきか-東洋倫理概論』第六講(竹中栄二先生)

 「中年の倫理」の三講目は、「独の生活」を味読しました。人の人生に於いて、中年は家庭において夫婦、父母として、祭祀の中心としての役割を担い、社会においては、職業、即ち仕事に打ち込み、最後は出処進退を明らかにせねばなりません。

その上で、今回の「独の生活」では、「いかに生くべきか」とう命題に対し、先人先哲の例を詩文によって紹介されています。「完熟」した人生を目指す我々にとって、これほどの導きはないと思います。

6月4日 新聞を10倍楽しく読むための地政学(中級篇)(竹原俊三先生)

 昨年のロシアによるウクライナ侵攻以来、世界中のエネルギー問題が浮上してきた。
度重なる電気料金の値上げ、夏を前にして電力不足への対応を考えることが今回のテーマでした。
『未来のための電力自由化史』(西村 陽、戸田直樹、穴山悌三 共著)(一般社団法人 日本電気協会新聞部 発行)の記事をベースに、今日の電力事情を教えて頂きました。