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この国を思う:地球は温暖化から灼熱化へ 人類は自己崩壊、融解へ

左から、融解する流氷、融解する南極の氷、北米の森林火災 日本全国各地が4年ぶりの花火大会の開催で湧いていますが、先日、全国版の経済新聞の一面に「地球12万年ぶりの暑さ」という記事が掲載されました。1988年に地球温暖化論争が始まって以来久しいわけですが、今年はこれまでになく世界中で異常気象がテレビ、新聞、雑誌、SNSで報告されています。この灼熱化現象はどこまで続くのか全く予想がつきません。但、地球が悲鳴をあげ続けていることは明々白々です。北極も南極も氷の面積が減少し、氷山、流氷が大量に溶けだし、森林火災が頻発したり、行き場を失った動物が人間の居住区を彷徨い始めても、未だに皆んな他人事ではないでしょうか。これ以上の自然破壊を進めないための活動をどんどん進めなければなりません。夏休みの子どもの宿題で「SDGs」や「地球温暖化」に取り組む機会もあるでしょう。今こそ、身近でできる、自分でできる地球灼熱化対策に取り組むべきです。地球灼熱化防止に、一灯を捧げましょう。

更に、付け加えるならば、現在の文明の高度化は目を見張るものがありますが、と同時に人間の崩壊、融解が始まっていることをから目を背けてはならないということです。人類は狩猟社会から農耕社会、工業社会へと移り、近年3、40年はコンピューターの発達による情報化社会へと文明を高度化させてきました。生活は便利になり、環境、衛生の向上で健康寿命が著しく好転しました。しかし、その一方で、精神的な病に陥る人々が急増しています。特に、祖国日本は精神的な弱体化、異常化が顕著です。特筆すべきは小中学生の自殺者が年間500人に上るほどになっているという青少年の問題、事件です。

これまでにも何度か、「祖国日本に精神的危機」について述べさせて頂きました。情報という洪水という中で暮らす我々、現代人は、「自ら考えて行動する」ことなく、安易に軽挙妄動してしまう傾向にあります。情報洪水の中に身を置いていると、時間の進スピードに翻弄され、自分を見つめ直す、ひと時の寧静の時間さえ持つことを忘れてしまいがちです。毎日少しの時間でも、目を閉じて、呼吸を整え、沈思黙考する時間を持つ習慣をつけることで、「自己を修める」、「自分を磨く」、「自分を充実する」、「自分が自分を把握する、徹見する」が始まります。暑い夏、家の中で休養する機会も増えると思います。是非この機会に、寧静の時、「獨を慎む」時を持つように工夫してみませんか。

令和5年7月31日から8月6日までに開催された定例講座より

8月2日 人物に学ぶ 人間力強化講座(高岡一彦氏 石の宝殿研究会会長)

古代史の舞台はりまにあって、「石の宝殿」は歴史ロマンたっぷりの名所です。そんな近くにありながら知られていない「石の宝殿」の魅力について、「石の宝殿研究会」会長の高岡氏からご教授いただきました。

 「巨大石造物“石の宝殿”の謎に迫る」という演題で、生石神社の浮石は如何にして誕生したのか、高岡氏の新説を拝聴し、古代はりまのロマンにせまるお話を頂きました。

・8月5日 安岡正篤先生全著作を読む 第25講 (竹中栄二先生)

 今回から安岡先生初期四部作の一冊『王道の研究(『東洋政治哲学)』を読み始めました。第一講は「政治凡論」です。「政治的反省」、「政治の成立活動の形式」、「政治に於ける秩序と生動」について学びました。世の中にあまたの政治学の書籍がありますが、政治というものが如何にして誕生し、如何なる目的でなされるものかを問いた本は無いということで、安岡先生が日本農士学校の学生向けに2年の歳月をかけて書き下ろされた一冊です。

・8月6日 新聞を10倍楽しく読める地政学 中級篇(竹原俊三先生)

今日の地政学的課題のひとつ世界的なエネルギー争奪問題について学んでいますが、今回は、「2050年カーボンニュートラルに向けて~日本の電力自由化史~」と、「日米合同委員会」の研究」について学びました。途中の時間を取っての自由討議では、参加者の堀隆一さんから「カーボンニュートラルートラルについて」の私見をご披露頂き、地球温暖化とSDGsについて参加者全員で考えました。