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この国を思う:「戦没者を追悼し平和を祈念する日(終戦記念日)に思う  

英霊顕彰と先祖崇拝が我が国の未来を拓く

今年も鎮魂の一日、8月15日がやってきます。8月15日は、全国の護国神社で英霊に感謝の集いが開かれます。78回目の終戦記念日は、お盆中でもありますので全国国民が一年に一度、祖国日本を身を挺して護って下さったご英霊と先祖を崇め、心を静かにして祈りを捧げる日です。今夏は、78年前よりも数段暑い酷暑に加え、台風7号の本州直撃が予想されます。家の中で静かに祈りを捧げることができるこの日にご英霊とご先祖様を“追遠”(「終わりを慎み、遠きを追えば民の徳篤きに帰す。」『論語』学而章)してはいかがでしょうか。

 お盆は日本人にとって重要な家庭の行事として継承されてきました。お盆とお正月は実家に帰る、ご先祖様に手を合わせて現況を報告する機会でした。しかし、近年はお盆を利用した大型連休化が進み、レジャー、バカンスの為のお盆休みとなり、「今だけ、自分だけ、楽しければ良い」という風潮が蔓延しています。それに加え、最近よく耳にするのが、「墓じまい」、「お寺離れ」という言葉です。どんどん、ご先祖との縁が希薄になり、今だけ、自分だけ生きればいいという日本人が増えています。これまで日本人を日本人たらしめてきた「日本のこころ」を早く取り戻さないとホントに大変なこと、即ち、「亡国」(国を亡うこと)になってしまいます。民族の歴史、家の歴史を疎かにすることの愚(おろかさ)に、早く国民、一人一人が気づいて、先祖を敬い、国を護ってくれた人を敬うという当たり前のお気持ちを取り戻す事が何より大事だと思います。

令和5年8月7日から13日の間に実施された定例講座は以下の通りです。

8月10日:伊與田覚先生のみ教えに学ぶ『孝経』 三木英一先生

 『孝経』を味読すると、この書が幼学の為の書のみにあらず、人としての基本の書であることを思い知らされます。今回は、幸治章第八、聖治章第九を学びました。また、孝治章の最期に登場する詩経の言葉、「詩に云ふ、覚たる徳行あれば、四国之に順ふ」の解説には、『詩経』にある全文を先生から解説して頂きました。