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この国を思う:今こそ、日本精神の再考を!(三木先生・多久先生のご対談)

 8月18日、姫路護国神社参集殿にて、当塾顧問の三木英一先生と永遠の武士道研究所所長(兼 日本会議熊本支部副会長、日本協議会)多久善郎先生の対談が行われました。熊本からご来姫の多久先生にはまず、姫路護国神社にて正式参拝され、参集殿で御対談となりました。

 当日のテーマは、『陽明学』と『日本精神』でした。両先生とも日本会議のリーダーとして活動されており、日本国を憂うるお気持ちにおいては人一倍お強いお二人ですので、如何にして「祖国日本の再建」を図るかという気持ちが言葉の端々に見られました。

 日本精神は、日本に仏教が伝来し、聖徳太子が「神道、佛教、儒教」を融合させた日本人の為の精神を具現化したものが弘法大師 空海、戦国武将を経て、江戸時代には「武士道」という形で開花されました。明治時代に世界に登場した東洋の君子国日本は世界から注目を浴びました。先の大戦後、GHQと進歩的文化人と称する似非日本人によってこの国の歴史と共に歪められてきました。その国の状態は事件・事象に顕れると言われますが、今の日本及び日本人は何よりもまず、この日本精神を正しく取り戻さねばなりません。この度の御対談の中でも、私たちの先人先哲が如何にして日本精神を維持、継承して来たのかについて論ぜられました。日本精神を更に、高次なものにしたのが陽明学の流入でした。江戸時代は官学としての朱子学よりも在野の陽明学信奉者がその実践哲学を発揮し、明治維新、近代日本の礎となったことは誰もが知るところです。この当たり前の日本人の精神性を国民一人一人が意識して回復することができるような活動を早く展開しなければならいと思い知らされた御対談の内容でした。

 多久先生の近著『永遠の武士道』(明成社)はその一助になる良書です。是非、ご一読ください。

令和5年8月14日から20日の間に実施された定例講座は以下の通りです。

8月17日:安岡教学『人物を修める』第四講 三木英一先生

 今回も「仏教について(三)」の講義の続きを拝聴した。この項では、「人間と教養」、「仏教に還る」、「大小乗の誤解俗説」について説かれている。また、補助資料として三木先生が準備された臨済宗の経典『碧巌録』の第二十六則(百丈奇特事)、『無門関』の「百丈野狐」、山田無文老師の『むもん関講話』なども味わった。