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この国を思う:奥はりま“かかしの里に”日本の原風景を見た!

11月11日、12日の二日間、姫路市の北西の山奥、安富町関集落で“ふるさと体験・交流フェア”が開催されました。ここは知る人ぞ知るかかしのメッカ。普段は静かな山村に、住民より多いかかしさん達が町を彩っていますが、この日用意されたかかしさんの衣装を借りて、会場、村内をぶらぶらする人が沢山みられました。紙芝居コーナーには、令和の子供たちにと昭和の少年少女が集い、水あめを片手に“黄金バット”、“おだんごころころ”などに見入っていました。キッチンカー、諸団体によるふるさとの味自慢(白むし、豚汁、かす汁、おにぎり、インドカレー、自家焙煎コーヒーなど)、かかしの里の写真の展示、即売会、ドローンの体験会、極めつけはメルセデス・ベンツのクラッシックカーのオーナーが愛車を持ち寄っての展示会でした。

かかしの里に来ていつも思うことは、この静けさと人々の温かい心の交遊です。日本人が忘れているホントの日本の姿が見れるかかしの里は、過疎の限界集落です。人口が12人まで減少し、高齢者だけが住まう寒村ですが、この風景を是非現代人に見せたい、残したいと岡上正人(ふるさとかかしの会会長)さんがここ10年頑張ってこられました。かかしを中心にした村のPRはほぼ成功しましたが、人口は減少の一途をたどっています。当塾はかかしの里をお借りして昨年、今年と二回、夏休みの始めに子供たちの尋常研修会を開いています。また、昨年9月に“おくはりま倶楽部”というかかしの里ファンクラブを立ち上げ、当塾の目指す「教育と農業による日本の再生」の実体験の場として使わせて頂いています。今回の交流会で出会った町の方々から、古民家に泊まってみたいとの要望が沢山聞かれました。今、手がけ始めた古民家再生のプロジェクトを早く進め、来年春の“かかしの里の雛祭り”の時には、古民家で囲炉裏にあたり、掘りごたつに入って御餅やぜんざいを食べていたくことを目指しています。これからも当塾はかかしの里を守ると同時に、日本の子供達、若い世代の人たちに田舎暮らしの素敵さを伝え続けて行きたいと思います。

▼令和5年11月6日から13日の間には定例講座の開催はありませんでした。

▼予告!12月3日 第五回定期講演会・馬渕睦夫先生講演会のお知らせ

当塾5回目の定期講演会を来る12月3日にホテル日航姫路に於て開催いたします。馬渕睦夫先生は、元駐ウクライナ大使も勤められた外交官です。世界各地の大使館に勤務され、世界の動き、外から日本という国をずっと見続けて来られました。外務省をご退職後は、著作、講演活動を中心に活動をされています。ここ数年、毎年出版されます国際情勢に関する本を読ませて頂きますと、戦争の世紀と呼ばれた20世紀から今日も続く世界の紛争の元凶は何なのかが手に取るようにわかります。日本人の弱点であります戦略的思考、諜報活動、地政学的感覚の大切さを是非講演会を通して実感してください。「日本は生き残れるのか」が今回の講題です。日本人は今、自分の足元をしっかり見つめ、世界の動きの中で日本人が果たすべき役割を認識せねばなりません。

会場:ホテル日航姫路 定員200名です。参加申込みをお急ぎください。)